小児歯科コラム

子供が歯医者を嫌がるとき、どうすればいい?

2018年02月22日


 
歯の治療は、大人でも苦手な人がいるほどです。
子供が嫌がっても、それは仕方がないことなのかもしれません。
 
ただ、むし歯は放っておいても自然に治ることはなく、それどころかどんどん悪くなって次に生えてくる永久歯にも悪影響を与えてしまいます。
子供のために早めに治療を始めてあげたいものです。
 
リラックスして歯の治療を受け入れてもらうためにはどうすれば良いのでしょうか?
お母さん、お父さんに最初に試して欲しい“コツ”をいくつか挙げてみました。
 
 

子供に歯医者さんを好きになってもらうには?

 
子供にとって病院に行くのが苦手だというのは自然なことです。
なかでも、歯医者さんは歯を削ったり、息苦しかったり、痛い思いをしたりすることもあるので、大人は我慢できることでも子供にとっては大変です。
 
ですから、嫌がる子供を歯医者さんに連れて行くときには、なるべくリラックスした状態にしてあげることがとても大切なポイントになります。
子供のむし歯治療を始める際、まずは次のようなことに気をつけてみましょう。
 
(1)歯医者さんに行く時間帯は、体調の良い午前中がおすすめです。昼寝の時間や空腹時、さらに夕方の時間帯は機嫌が悪くなって嫌がりやすいものです。
 
(2)嘘をついて連れてくると、かえって嫌がる原因になります。連れてくる際、「見るだけ」「痛くない」とは言わないで下さい。その代わり、治療の後にはたくさん褒めてあげて下さい。
 
(3)待合室ではなるべくリラックスできるように、本を読んで聴かせたり、おもちゃで遊ばせてあげたりして下さい。
 
また、素直に受け入れてもらうためには、イメージ戦略も欠かせません。
歯医者さんといえば、昔から子供にとって怖い場所の定番でした。
歯医者さんに行くのを嫌がるような場面はいつの時代の漫画にもよく登場しますし、子供を叱りつけるときに「歯医者さんに連れて行く」という人までいるようです。
 
このようなことで歯医者さんに対するネガティブなイメージが子供の中に出来上がってしまうと、実際に治療を受ける前から行きたくなくなってしまうのは明らかです。
本当に治療が必要なときに嫌な連想をしてしまわないように、「歯医者さんに連れて行く」を叱り文句にしないで下さい。
 
 

「親子で一緒に」がかなり効果的

 
実は、「お母さん(お父さん)が実際にやってみせる」のは、とても有効な方法です。
「お母さん(お父さん)がやっている!」というのが子供ごころをくすぐるようです。
 
ですから、まずはお子さんの治療を始める前に、お子さんの目の前で、お母さん(お父さん)が歯の検診やケアを受けてみせることをおすすめします。
できれば、お子さんは一緒の診察チェアに座らせ、間近で様子を見ることができるようにすると良いでしょう。
 
お母さん(お父さん)が一緒に治療を受けるのは、子供のむし歯を予防することにもつながります。
小さな子供では、親から子供へとむし歯菌が感染してしまう親子感染の可能性があります。
 
つまり、お母さん(お父さん)の口の中が汚れていて、お子さんに食べやすいように噛んだ食事を与えていたり、同じスプーンを使いまわしていたりすると、むし歯菌も同時に与えてしまうので、子供がむし歯になりやすくなってしまうのです。
 
このような親子感染の機会をなるべく減らすためにも、親子で一緒に検診や治療を受けることが望ましいのです。
 
 

大切なのは親子の信頼関係です

 
たとえ歯医者さんに怖いイメージを持っていたとしても、むし歯を治療するために歯医者さんに通うということは避けては通れません。
乳歯はどうせ抜けるからと放置すると、次に生えてくる永久歯のむし歯や歯並びにとても大きな悪影響を与えてしまいます。
 
子供を必要以上に怖がらせず、リラックスした状態で治療を受けてもらうためには、やはりお母さん(お父さん)の協力が欠かせません。
事前に歯の治療というものがどういうものなのかを良く話し合ってみるということも必要でしょう。
この際、次のむし歯を予防するために、正しいデンタルケアの方法を教えてあげることも大切です。
 
子供をたくさん治療してきた経験豊富な小児歯科の歯医者さんなら、子供が治療を受けたくなるような工夫をいっぱい知っています。
当院は、小さな子どもたちが怖がらずに楽しく通ってくれるような歯医者さんを目指しています。
 
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